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心と発達に関するコラム

クローバーこどもクリニックの 眞々田(ままだ)容子院長主催、シェルハブ講座。
ママパパ向けセミナーを開催させて頂きました。

クローバーこどもクリニック眞々田容子院長
小児科医眞々田先生

前回「6ヶ月までの発達セミナー」では、
原始反射を使って動き出した誕生直後から、
寝返りまでの運動発達の講座。

今回は、乳児期後半、
ずり這いからつかまり立ちまで、
を細かくみて行きました。

今日はその内容を少しご紹介します。

   

   

赤ちゃんはなぜ発達の順番を知っているの?

胎児期にはお母さんのお腹の中で羊水に包まれていた赤ちゃん。
誕生とともに重力との生活が始まります。

仰向けから寝返り、ハイハイと、
与えられた環境を上手に利用しながら、
動きの連続で発達していきます。

その連続性は誰かに教わったわけでは無いですよね。
では、なぜ赤ちゃんは知ってるのでしょうか。

一説によると

赤ちゃんは、人類が脊椎動物として進化してきた過程を、お母さんのお腹の中にいる十月十日で再現し、
産声を上げてから約1年で、重力環境下で基本機能を獲得するまでの過程(約3億7千975万年)を再現していきます。
これらの過程は、誰かに教わることもなく、
必要な時期に必要なタイミングで運動学習していくように遺伝子に組み込まれています。

参考資料:山形済生病院 健康コラム第44話

      

とも考えられています。

赤ちゃん、凄いですね〜〜✨

本当にハイハイは必要ですか?

ところで、10ヶ月前後になると
「ハイハイしないでつかまり立ち始めたんですけど大丈夫ですか?」
というご相談をお受けすることが多いです。

ママパパ達としては、

  • 早く成長できた方が良いんじゃない?
  • つかまり立ちの方が楽しそうなんです。
  • 親がさせたわけじゃなくて自分から立ち始めたし。

 

でも、ちょっと待ってください✋

ハイハイ(四つ這い)も遺伝子に組み込まれているとすると、
ハイハイにも発達過程に必要な何かがありそうです。

例えば、

  • 手脚の協調性。(上手に転べる)
  • 開いた手指がスプーンやペンの持ち方へ繋がる。
  • 膝を使って段差で遊べる。(高低差を知る)
  • 遠近感、立体感、空間認知、目測、、などの感覚を養う。

など、幼児期後半以降、出来て当たり前のことは、
ハイハイをたっぷり経験することが大切なのです。

「うちの子運動神経が鈍くて、、」
というお子さんも、
「そういえば、赤ちゃんの頃にハイハイしなかったかも」
ということ多いのです。

離乳食が進みません!(><)

乳児期後半のお悩みの一つ。

離乳食でのつまずきは、
お口の発達と関係していることもあるんです。

食べるためには、口が動くことが大切。

ミルク・おっぱいを上手に沢山飲んだ = 離乳食もOK!
といかないところが悩ましい。

食するためには、
哺乳とは別の口・舌の動きが必要ですが、
そのためには、手足同様、お口の感覚が育っていることが必要です。

ボンヤリしたしたお口では、
カミカミもゴックンも難しいのです。

そしてそのお口育ちや咀嚼・嚥下のためには、
「ハイハイで体幹をたくさん動かす」「お座りで背骨・頭の関係を作る」
などの運動発達の経験も必要。

全てが繋がっていますね。

やっぱり赤ちゃん凄い❗️✨

「何に興味があるかで選ぶオモチャを見分けていくことが知れた」

お口育ても含めた「ハイハイ〜つかまり立ちまでの運動発達セミナー」でしたが、
今回お伝えしたかったのは、
「成長発達には連続性があり赤ちゃんはそれを知ってる」
という事でした。

ですから、
今楽しく出来てること・やりたそうにしている事、
に目を向けて手助けすると、
赤ちゃんは元々持ってる力を最大限に活かし
自分で成長し成功体験を積み重ねていくことが出来るんです👶

そのためにママパパができる事は、環境作り。

乳児期後半で必要な、オモチャ・床環境もぜひ大切に✨

実演で説明中!

皆さんから頂いた感想です

👨‍👩‍👧知らない運動発達のこと、口と身体の関係を知ることができた。

👨‍👩‍👧何に興味があるかで選ぶおもちゃを見分けていくこと、足幅のこと・膝立ちが歩くことにつながることが知ることができた。

👨‍👩‍👧運動刺激、手の感覚がとても発達に影響があることが分かった。

👨‍👩‍👧正座や膝立ちを促していこうと思った。

👨‍👩‍👧子どもが興味を示している事柄、遊び方が急増しているので、家の環境やおもちゃを整えたいと思った。

ママパパで情報を共有できるって安心

今回は、参加5組中4組がパパもご参加❗️

子育てについては情報も多く、家族内で意見が別れることもありますが、
まずは同じ情報を共有出来ることは、
安心材料の一つですね。

そして何より、
多くのパパ達が子育てに関心を持ってくださる事。

これは、ママにとって心強さにつながると思います❗️

素敵なご家族がご参加くださった事、
改めて感謝いたします🍀

今回のセミナーが皆さまのお役に立てたら幸いです。


8月には実践編、
「ハイハイ〜つかまり立ちシェルハブメソッド WS」を開催!

赤ちゃんの力を引き出すためのタッチ方法などをお伝えします。

お楽しみに^^

クローバーこどもクリニック眞々田院長、高橋まち
眞々田先生と